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GDP(国内総生産)ってなんだったっけ?計算方法は?わかりやすく簡単に解説!

雑記

GDPが国内総生産というのは知っているけど…。
習った覚えはあるけど、実はあんまり理解していない😅

GDPが国内総生産なんてことは知っているよ!国全体の付加価値(儲け)の合計のことだろ?
なんて人も、実はGDPの一つの側面しか見ていないかもしれません!

GDPが何か、さくっと復習したい。そんなときに読んでください 😁
(特に日本の話で進めていきますが、別の国でも考え方は同じです。)

GDPとは

経済指標(過去や他国と比較しやすいように数値化したもの)のひとつで、国内総生産のこと。
すごく簡単にいうと「一年間の国の総トータルの儲け額のこと」です。
(一年間ではなく四半期や半期で計算される場合もあります。)
でも実はそれだけではありません。

GDPの計算方法

生産面:GDP=(産出)-(中間投入)
分配面:GDP=(雇用者報酬)+(営業余剰)+(固定資本減耗)+(間接税-補助金)
支出面:GDP=(消費)+(投資)+(政府支出)+(輸出-輸入)

GDPの求め方は、実は3種類あります。
計算方法を書きましたが、覚える必要はないと思います。
内容としては、

生産面GDP→儲けの合計額
分配面GDP→給与や利益などに振り分けたものの合計額
支出面GDP→全体の支出の合計金額

3種類あるように見えますが、どれも同じGDPを別方向から見ているだけにすぎません。
どれも同じGDPなので、ほぼ同じ数値になります。(これを『GDPの三面等価』と呼びます。)
簿記を学んだことがある方は貸借が一致する、貸借一致の原則を理解していれば馴染みやすいですよね。

どれも同じGDPなので、ニュースなどで
「不動産業はGDPのうちの11%を占め…」
「年金給付額の合計がGDPの10%を超え…」
「医療費はGDPの8%を超え…」
と報道されたりしますが、

「不動産業はGDPのうちの11%を占め…」→生産面GDP→収入面の内訳の話
「年金給付額の合計がGDPの10%を占め…」→分配面GDP→予算面の内訳の話
「医療費はGDPの8%を超え…」→支出面GDP→支出面の内訳の話
であって、同じことを説明しているようで、実は全然違うことを説明しているんです。

恥ずかしながら、自分はこのことを全く理解していませんでした。
なぜ、生産つまり収入であるGDPと年金や医療費を比較するの?
比べやすいから?くらいにしか思っていなかったんです…。

GDPに含まれないもの

GDPに含まれないものとして、日本企業が海外工場で生産したものは含まれません。
これがなぜ含まれないかというと、儲け分だけを考慮しているわけではないからなんです。

例えば、日本企業の海外工場であっても、工場内で働いている人は現地の方がほとんどでしょう。
海外工場の儲け分をGDPに組み入れてしまえば、分配面GDPでは現地の方の給与も含まなくてはいけませんし、支出面GDPではその給与をもらった現地の方の支出もGDPに含めて考えなくてはいけなくなり、国としての指標の意味がなくなってしまいます。

他にも、中古品は国内でのやり取りでもGDPに計上されません。
これは生産段階でGDPに計上されているためで、中古に関しては生産とは違い、物体が移動しているだけと考えるためです。ただし、中古品のやり取りに伴う手数料などはGDPに計上されます。

名目GDPと実質GDP

名目GDPとは、儲けを単純に合計したものです。

実質GDPとは、インフレやデフレを考慮に入れて計算しなおされたものです。

GDPとしては、実質GDPのほうが正確性は高いと言えるでしょう。

一人当たりGDPとは

実質GDPを人口で割った数値になります。

GDPは人口を加味していないため、人口が多い国ほど生産量が増えやすい傾向になります。
人口で除することで、一人当たりに換算でき、
一人当たりは、どれぐらいの生産効率なのか、どれくらいの所得水準なのかを知ったり、
過去や他国と比較していくうえで有用な経済指標となります。

GDPの内訳

出典:令和4年度 総務省サイトより

 

令和4年度 総務省サイトより

どういった、産業がどのくらいの儲けを出しているのかわかりやすいですよね。
過去の推移を見ることで、成長産業なのかどうかも判断できます。
もし自分の仕事の分野に関して悩んでいるのなら、成長産業に身を置くというのも一つの考え方ですよね。

 

国土交通省サイトより

支出面からみることで、消費のうちの何パーセントがその業界に使われているのか判断できます。

日本のランキング

2023年10月時点のGDPの国別比較では、
1位 アメリカ 約26.9兆ドル
2位 中国   約17.7兆ドル
3位 ドイツ  約4.4兆ドル
4位 日本   約4.2兆ドル
5位 インド  約3.7兆ドル

で、日本はついにドイツに抜かれて世界第4位となりました。
GDPの成長率は中国と日本がマイナス成長となっており、今後の経済の不透明さを感じます。

ですが!これはドル換算された比較であり、このランキングは為替の影響を大きく受けてしまいます。他国と比較するために基軸通貨ドル換算されるのは当然なのですが、1ドルが100円のときと150円のときで結果が大きく変わってしまうのです。
これはドル以外を使用している国からしても同じです。

仮に日本のGDPが100兆円だった場合、
1ドル100円のときなら、1兆ドル
1ドル150円のときなら、約0.66兆ドル
計算上0.44兆ドルが無くなってしまっていますが、日本の経済がそれだけ衰退したのかと言われれば、一概にそうとも言いきれないですよね。

最後に

今回はGDPについてまとめました。

全てを理解しなくても、なんとなくそういうものなんだと認識しているだけで、
情報が入ってきたときの理解度が格段に変わります。
GDPは本当に良く出てくる経済指標ですので、少し認識を深めてみるのもいいと思いました。

感想などのコメント、すごくありがたいです。
気が向いたらコメント残していただけると嬉しいです。
お気軽にコメントください。

ではでは。

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