自分の子どもがなかなか話さない。周りと少し違う気がする。
周りの同級生の子は言葉をはなしているのに…。
癇癪がひどく、どこに出かけるのも億劫。
出先で泣き叫ばれると心が痛くなる。
そんな生活で不安を感じない親はいないと思います。
周りの子どもは大人しく賢いのにどうしてうちだけ…。
こんなに可愛いのに、なんでこんなにつらくなるんだろう…。
そんな悩みを抱えている方へ少しでも参考になればと思います。
当時の状況
うちの息子の場合は、言葉が遅く3歳になっても少ししか意味のある言葉を話しませんでした。
自分の意思を伝えれないせいか、癇癪も凄かったです。
出先では泣き叫び、いつまでも泣き暴れ続けます。
抱えて引き連れてその場を去ることしかできない日々。
子連れで出かけるには片親だけでは困難で、夫婦共に行かなければ出かける気になれない。
そんな日々でした。
育児ノイローゼになり、毎日毎日涙を流す日々が続きました。
預けるお金を払って、少し距離をおいてみようと提案したのですが、
妻は、自分は働いてないのにお金を払って誰かに預けることはやってはいけない事と感じていたようです。
しかし良くならない状況耐えかねて、ようやく区役所の子ども相談センターに問い合わせをしました。
こういう子の育て方や育児のコツを聞けるかもしれない!
そんな感じの理由で予約を取り面談しました。
面談当日はオモチャがたくさん置いてある広めの部屋で、面談員さん1人が子どもの世話をしてくれ、その間にもう一人の面談員さんと話す感じでした。
そこでこんな提案をされます。
「発達障害の検査を受けてみませんか?」
育児のコツを聞きに行くつもりっだったのか、発達障害の検査?
衝撃でした…。
自分の子が障害を抱えているかもしれない…。
凄くつらい気持ちになって、夫婦二人で泣きました。
「発達障害の検査の予約もいっぱいで今から2か月ほど待ちます。」といわれ、
「ひとまず予約を取って、キャンセルするならまた連絡します。」と言い帰りました。
「言語療法士さんによる訓練も無料で一回受けてみることができますがどうですか?」
と聞かれたので、できる限りのことをしたいと思っていましたのでお願いしました。
言語療法士さんによる訓練テスト
発達障害の検査の日程より前に言語療法士さんによる訓練をテストで一度受けてみました。
言語療法士さんは1~2時間かけて、わかりやすい声掛けをしながら息子と遊んでくれました。
遊びながら声掛けをしましょう!と教えてもらい、
確かに、今まで声掛けの回数が少なかったのかもしれないとか、テレビを見せすぎたのかもしれないとか思いました。
「3・2・1!ビューーーン!」と言語療法士さんが息子が乗った三輪車を押します。
息子は凄く楽しそうに遊んでいます。
そのころ家では別の問題が起きていました。
息子がバタバタと走ったりできるようになってから、家の中では基本小走り。
マンションの下の階の住民さんから苦情がきていたのです…。
家ではこんな遊び方できないなぁ…。
広い庭のある、隣家との間隔もあいている家なら…。
そんなことを思いながら訓練を受けました。
このときに学ばせてもらったコツ
①声をかけながら遊ぶ→語彙力が増える
②終わりをしっかり伝える→「次が最後ね」と声をかけて、最後と自覚させる
③時間を決める→気持ちの切り替えをできるようにする
ということでした。
「次最後ね!」「次、あと10秒で終わりね!」この声掛けに今までどれほど助けられたことか。
それと時間になれば音が鳴るタイマー。
これには未だに凄く助けられています。
子供向きの施設ではどこに行ってもこのタイマーがありました。
わかりやすく、大きいサイズのものが。
うちはあまり大きいのがあっても邪魔になるので、小さいサイズのものを購入しました。
発達障害の検査を受ける
発達障害の検査を受けるか少し迷いましたが、現状を知るという意味で受けた方がいいのではないかと思い、テストを受けることにしました。
テストを受けるために厚生療育センターというところに行きます。
当日は数時間程度、時間がかかりました。
テストの内容はブロックやカードを同じように並べるといった内容のものや、身体の動かし方をマネするといった内容のものなど。
今までそういったことをやってきたこともないし、意味もなんとなくしか伝わっていないので、ほとんどできませんでした…。
結果は当日にわかります。
そして軽度知的障害。
3歳のときに1歳半から2歳程度の知能。
療育手帳のB-2判定となりました。
このころから療育というものを調べだしました。
障害に応じた指導をしてくれる場所ということで、通わせれるなら通わせたいと思うようになりました。
区役所で療育手帳の申請をする
発達障害のテストを受けた場所でB-2と書いた用紙をもらい、区役所へ持っていきます。
療育を受けたいと伝えると、書類を何枚か渡され記入します。
このとき療育手帳の申請を行うかどうか確認されました。
恥ずかしながら、療育手帳と受給者証の違いがいまいちよくわかっていませんでした。
療育手帳はいろいろな社会福祉系のサービスを受けるためのものです。
例えば、自動車税の減免などを受けたければ療育手帳の申請が必要です。
療育施設による療育を受けたければ、受給者証というものがあれば受けれるようになります。
受給者証があれば療育施設による療育は無料で受けることができるようになります。(食事やおやつは自費の場合があります。)
記入する用紙に、週何回通うか記入する欄があります。
回数は週5回までであれば特別な申請なしで許可されるようですが、幼稚園も通うようになったので週2回と記入しましたが、すぐに週5回に変更することになりました。
週5回に変更したのは、指定した回数以上では施設への補助金がおりないため自費になるが、回数以下でもなんの問題もないこと。夏休みなどの長期休暇時に通う回数を増やせることなどが理由です。
療育手帳や受給者証の受取には2か月ほどかかるということで、
受給者証が来るまでは、療育施設の見学に行くことになります。
療育施設を探せ
療育施設を探した方法としては、最初に相談した区役所の相談員さんと話し合いながら数か所ピックアップして見学や体験をしているか電話連絡して予約していきます。
このブログで療育施設の探し方を紹介しています。
てらぴあぽけっとという施設と
コペルプラスという施設に通うようになりました。
療育に通わせるようになって
療育の成果か、5歳になり語彙はかなり増え一般的な会話には困らないようになってきました。癇癪も気にならない程度に落ち着いています。
年齢程度のわがままや気性の粗さみたいなものはありますが、本人が楽しそうに療育へ通っていることをみると、あのとき通わせる選択をしてよかったなと思います。
なにより障害があるからといっても、息子は可愛い可愛い一人の息子なわけで、そういった診断が出たから、療育手帳を持っているからといって、何も変わらないということです。
選択肢の幅が広がる。くらいの気持ちでいいと思います。
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