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PMET主催「診療放射線技師臨床実習指導者講習会」に参加して

診療放射線技師臨床実習指導者講習会とは?

「診療放射線技師臨床実習指導者講習会」は、PMET(公益財団法人医療研修推進財団)が主催する講習です。この講習は、放射線技師の臨床実習を指導する立場の者が最新の技術と知識を習得し、指導力を向上させることを目的としています。修了することで、より高品質な実習指導が可能となり、施設としての信頼性も向上します。

修了は必須ではないが推奨される

臨床実習指導者にとってこの講習は必須ではありませんが、修了していることが望ましいとされています。
より良い実習環境を提供するために、指導者として適切な準備を整えることが重要です。

参加方法

Zoomを使ったオンライン研修

この講習会はZoomを使用したオンライン形式で行われます。PCにはカメラとマイクが必要で、実際に討論や発表を行うため、安定したインターネット環境も求められます。
申込は毎年4~5月下旬までで、年に4回ほど開催されています。講習は2日間連続で行われ、土日に設定されています。

講習内容の詳細

1日目

1時間目:「診療放射線技師養成施設における臨床実習制度の理念と概要」
この講義では、放射線技師に関する法体系や業務内容、近年のタスクシフトに伴う変化、単位数の変動、告示研修の内容について説明されます。また、臨床実習の全体像も解説され、制度の背景を理解することから始まります。

2時間目:「臨床実習の到達目標と修了基準」
臨床実習の基本的な知識、評価方法、目標設定に関する講義です。学生にとっての到達目標や、どのような基準で実習を修了させるかを学びます。

3時間目:グループワーク
グループに分かれて、各モダリティ(胸部X線、腹部CTなど)に対する実習目標や評価基準について話し合います。その後、討論内容をグループリーダーが発表する形式で、各グループで得られた成果を共有します。目標設定は3~5個に絞り、実践的な内容に焦点を当てる重要性が解説されていました。

4時間目:「臨床実習施設における実習計画およびプログラムの立案」
実習指導者として、どのように実習計画を立てるべきか、一日のタイムスケジュールや一週間のスケジュール作成方法などが解説されます。学生がどのように時間を使うべきかを明確にし、効果的な指導を行うための基礎を学びました。

5時間目:グループワーク
実際に一日のスケジュールや一週間のプログラムを作成するワークが行われました。特に最初の一週間と最後の一週間の計画に重点を置き、効果的な学びを提供するための工夫が求められました。

2日目

6時間目:「臨床実習指導および臨床実習プログラムの評価」
実習内容の評価方法について学びました。チェックシートの活用や、実習生からのフィードバックを得ることで施設自体の評価も行い、PDCA(Plan・Do・Check・Action)サイクルを回し、より良いプログラム作成を目指すプロセスが紹介されました。

7時間目:グループワーク
実習生の記録に対する評価を行い、指導者としてどのようなコメントを入れるべきかを討論しました。実習記録に対するフィードバックの質を向上させ、学生にとっての学びが深まるよう努めることが求められました。

8時間目:「臨床実習指導者の在り方(ハラスメント防止を含む)」
臨床実習の現場で、指導者としてどのように学生と接するべきか、ハラスメント防止策について学びました。具体的な指導方法や、学生に安心して実習を行ってもらうための環境作りの重要性が強調されました。

9時間目:グループワーク
ハラスメントを防ぐための具体的な指導方法や、防止策についての話し合いが行われました。実習指導者として、学生の立場を尊重し、健全な実習環境を提供するための指導方針を議論しました。

グループワークでの参考点

グループワークは、9〜10人のグループで進行し、2日間を通じて一人一回くらい発表する機会がありました。しかし、時間が限られているため、討論を効率よく進めるのが課題となります。発表時には、時間を意識して話すことが重要です。特に、自分がどのくらい話しているか分からなくなることがあるため、タイマーを活用することを強くお勧めします。短い時間内で要点をまとめ、グループ全員が均等に発言できるよう工夫することが大切です。

まとめ

2日間の講習を通じて、臨床実習指導者としての役割と責任を深く理解することができました。また、グループワークを通じて実際の現場での具体的な指導方法を考え直し、より実践的な知識を得ることができました。これからの実習指導に活かしていきたいと思います。

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