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レントゲン(一般撮影)のアナログ時代の条件表【内科・胸部腹部編】

棚の整理をしていたところ、アナログ時代に使用していた一般撮影の条件表が見つかりました。
この記事では、当時の撮影条件を紹介します。もし参考にされる場合は、以下の注意点をよく読んでください。

注意点

  • 参考値として使用:この条件表はあくまで参考用です。現在のデジタル技術にそのまま適用できない場合があります。
  • 自動露光装置未使用:当時はフォトタイマー(自動露光装置)がなく、すべて手動で設定していました。
  • 撮影条件の変動要因:条件は施設の機器(管球出力やグリッド比)、増感紙やフィルムの感度、患者の身体状態によって変わることがあります。
  • 胸測計:胸部や腹部の厚みは、胸測計(大きなノギスのような器具)で測定していました。
  • タイマーの表記secは秒表記です。msにする場合は103(1000)をかけてください。

胸部正面立位(立位リーダー使用)

胸厚(cm)kVmAsec(秒)グリッド距離(cm)
15902000.02あり200
16942000.02あり200
17962000.02あり200
181002000.02あり200
191052000.02あり200
201002000.03あり200
211042000.03あり200
221082000.03あり200
231122000.03あり200
241162000.03あり200
251202000.03あり200
261202000.04あり200
271202000.05あり200
281202000.05あり200

胸部側面立位(立位リーダー使用)

胸厚(cm)kVmAsecグリッド距離(cm)
251052000.04あり200
261102000.04あり200
271102000.04あり200
281152000.04あり200
291202000.04あり200
301152000.06あり200
311202000.06あり200
321202000.07あり200
331202000.08あり200
341202000.1あり200
351202000.12あり200
361202000.14あり200
371202000.16あり200
381202000.2あり200

腹部正面立位(立位リーダー使用)

腹厚(cm)kVmAsecグリッド距離(cm)
14802000.06あり125
15802000.06あり125
16802000.08あり125
17802000.08あり125
18802000.1あり125
19802000.12あり125
20802000.14あり125
21802000.14あり125
22802000.18あり125
23802000.2あり125
24802000.25あり125
25802000.3あり125
26802000.4あり125
27802000.4あり125

腹部正面臥位(臥位ブッキー使用)

腹厚(cm)kVmAsecグリッド距離(cm)
14702000.1あり110
15702000.12あり110
16702000.14あり110
17702000.14あり110
18702000.18あり110
19702000.18あり110
20702000.2あり110
21702000.2あり110
22702000.25あり110
23702000.3あり110
24702000.4あり110
25722000.4あり110
26752000.4あり110
27782000.4あり110

まとめ:アナログ時代の一般撮影【胸部と腹部】の条件表

この条件表は、2000年以前に使用していたアナログ撮影のものです。
アナログ撮影では、設定条件を間違えると、画像が適切に読影できなくなるリスクがありました。
条件が多すぎると「黒い」画像(昔の技師は明るいと表現していました)になります。
条件が少なすぎると「白い」画像(昔の技師は暗いと表現していました)になります。

そのため、撮影時に一発で正確な条件を合わせる技術と、失敗した場合の修正能力が重要でした。

現在はデジタル化が進み、多くの施設ではフィルムを使わず、画像の明暗も撮影後に調整可能です。
しかし、放射線技師としての役割は、患者の被ばくを最小限に抑えつつ、最適な線量を選択することです。
条件設定は依然として重要なポイントです。

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